『働く若者ネット相談事業』( http://net.j-cda.org/ )に所属するキャリアカウンセラーが交代で気になるニュースや自分の仕事経験、趣味について語るブログです。
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必ずもつことができて、リストラされない「スペシャリティ」
2005年 10月 18日
私が大学にいたころ、授業が終わると必ず黒板の文字を消してくれる学生がいた。本人にとっては当たり前のことをしているに過ぎないのだが、「そのような学生は、100人に1人もいない」
というと、びっくりする。 「たとえ別に何かとんがった個性・能力がなくても、そのことだけでも、君は社会でかけがいのない人物になるだろう」 私はほんとうにそう思ったからそう言うと、彼女の目はその時いきいきしだしたように思う。 その私の動機づけとの因果関係はないと思うが、彼女はある優良中小企業の社長秘書兼総務部の「かけがいのない」人物として株主総会までとり仕切っている。 たしかに資格や専門能力は価値を持つことは多い。しかし、私なども長く会社にいたが、他社に移ってもすぐ生かせるような専門性はなかった。他社から引っ張られることもなかった。しかしその時々、所々で「おってもおらなくても同じ」あるいは「おらない方がよい」という存在ではなかったように思う。 終身雇用システムが崩れたなどといわれるが、会社を転々と変えるスペシァリストやパートタイマー、アルバイトで経営が成り立つはずがない、依然として企業を支える人材の主流は、会社にロイヤルティをもって働き、これまでの経緯を知り、周りとの信頼関係を持つ人たちだ。そのスペシヤリティは、上記の彼女のように「サービスマインド」「信頼性」「責任感」「思いやり」「言行一致」「フォザチーム」「誠実」というものだろう。これらはスクールへ行かなくても、国家資格を取らなくてもその気にさえなるならすぐ手に入るものだ。 それにその会社でしか通用しなくても、何がしかの得な強みを持つことはあってよい。今、日本の企業を支える大多数は、依然として上記の女性社員のような、そのような人々でないか。ひところ吹きすさんだリストラの嵐の中で、そのような人々が辞めさせられたという話はあまり聞かないのである。 人気ブログランキング(転職・キャリア)はこちら
by hatawaka
| 2005-10-18 17:47
| ガンバ
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